「三池の子どもを守る」(解説)(全国私立保育園連盟 機関紙第65号「保育通信」昭和35年7月5日付け より) 全国私立保育園経営研究集会第二日目の総会において東京から緊急提案され、総会で採択された "三池の子どもを守る"問題は、東京から現地に実地調査におもむいた保母の実情報告により問題提起されたものである。 東京の一保母の三池実地調査に基づく"三池の子どもの問題"は東京私保連が取り組み、全私保連の経営研究集会総会の 申し合わせとなり、大阪からの保母の現地視察による大阪からの運動の展開を導いてきた。近く高知からも保母が現地を 訪れることになっている。 この"三池の子どもを守る"問題は東京の一保母の現地実情報告により私立保育園連盟の有志が東京私保連の経営研究 集会において問題提起された。三池の子どもたちが保育所を奪われて街に放り出され、会社側も労組側も保育所を奪われ た子どもたちを考慮する余裕のない激しい闘争の毎日が続いている現状で、子どもたちにとって今こそ保育所の必要な時 はないということで、次の五つのアッピールが第二日目総会の席上配布された。
○会社はすぐに保育所を再開して下さい!
児童福祉法による認可施設が、会社経営であるとはいえ、会社側の都合により十数ヶ所の保育所が一斉に閉鎖されたこ
と、衆議院で問題となり、処により一時退去したところもあったが警察官の宿舎として会社の施設が提供されたことには
総会参加者一同に大きな疑問を与えた。一方、三池の主婦たちも生活を守るための激しい闘いに、日々の子どもたちの生
活に目を注ぐ余裕のない程に追い詰められた状況の中にあり、保母自体、第一、第二と二つの組合に分かれ、保育所を奪
われた子どもたちを集め、子どもたちに愛着の念を抱きながら保育所を再開するよう努力するには余りにも無力であり、
孤立感の中に焦燥の毎日を過ごしてきたであろうと考える。東京からの緊急提案の趣旨と子どもたちの現在おかれている
惨めな生活に誰かを責める前に、直ちに現状を改めるため、一歩、子どもたちのためにより明るい生活をさせるために、
全国の保育関係者がなし得ることをしようではないかーということであった。
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